鹿角霊芝の煎じ茶「にが茶」の特色を明らかにした論文がPubMedに公表されました。

掲載ジャーナルBiochemical and Biophysical Research Communications
出版社Elsevier(エルゼビア社(本社:オランダ))
論文掲載年2011年
論文タイトルLucidenic acids-rich extract from antlered form of Ganoderma lucidum enhances TNF-alpha induction in THP-1 monocytic cells possibly via its modulation of MAP kinases p38 and JNK.
(日本語訳:鹿角霊芝からのルシデニン酸類が豊富な抽出物が、おそらくMAPリン酸化酵素であるp38とJNKの制御を介して、単球細胞株THP-1におけるTNFαの産生を増強する。)
論文の要旨

霊芝に含まれるβグルカンの効果については多くの報告がありますが、その他の成分、例えばトリテルペンが霊芝の免疫制御活性にどのくらい寄与しているかはほとんどわかっていませんでした。

本研究では、鹿角霊芝のトリテルペン類を豊富に含む抽出物が単球系細胞株THP-1におけるTNFα産生を促進することを示しています。更に、その抽出物が、免疫を活性化するLPSと併用するとそのTNFα産生を増強することも示しています。面白いことに、その抽出物は、LPS誘導性のp38のリン酸化を促す一方、活性化されたJNKは抑制しました。

p38の阻害剤はTNFαの産生は抑制するが、JNKの阻害薬は促進することから、この抽出物はp38とJNKをうまく制御することにより相乗的な効果を示すことが示唆されています。また、詳細な成分分析から、本研究で用いた鹿角霊芝の抽出物は、トリテルペンの中でもルシデニン酸を多く含み、特にルシデニン酸A,F,D2が多いことが分かりました。そして、ルシデニン酸AがJNK抑制作用を示し、ルシデニン酸Fがp38活性化作用を示すことが分かりました。

鹿角霊芝からのルシデニン酸類が豊富な抽出物が、おそらくMAPリン酸化酵素であるp38とJNKの制御を介して、単球細胞株THP-1におけるTNFαの産生を増強することを明らかになりました。

語句説明

ルシデニン酸

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